ベニハナダイ発見！！の報を受けてもピクリともしない当サイト読者の方々なのに、たとえばＮＴＴの話のように、ダイビングとまったく関係ない話になると反応があったりする。

　きっとダイビングやお魚さんがお嫌いなのだろう……。

　でも、昨日のように正体不明の魚といった話題には、反応を示してくれた人がいた。
　タコ主任だ。いわく、

　「コガネスズメダイなのでは？？」

　文中でハッキリと「どう観てもコガネスズメダイとは異なる」と書いてあるというのに、なんという大胆不敵さ！！

　……でも……あれ？………コガネスズメダイそっくりだ。

　あらためて図鑑を観てみたら、コガネスズメダイとの差異を見出すほうがムツカシイではないか。
　というか、「どう観ても…」と書いていながら、実は見比べて書いたわけではなかった。昨年この魚を見つけて撮った際に、「コガネスズメダイではない」とインプットしたものが頭に残っていただけらしい。

　しかも！！
　そもそもなんで昨年撮ったのにアップすることなく済ませたのかといえば、「ひょっとしてコガネスズメダイかなぁ……」という気がしたから、アップするのを躊躇したんだった……ということを思い出した。

　１年経つと、思考の経過は消え去り、最初の印象だけが記憶に残ってしまう。やはり記憶は記録ではないのだ。

　というわけで、昨日の黄色い魚は、鳥羽水族館の名にかけて「コガネスズメダイ」であると断定しよう。

　この魚を発見したときは、それこそ沖縄版コガネスズメダイだということでアップしていたんだけど、本文中にあるとおり、その後違う姿になっていた（と推測した）ので、コガネスズメダイではなかったのだ、と勝手に結論づけて改稿した。
　しかし今見ると、昨年撮った「コガネスズメダイ」との差異がわからん………。