「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 5月31日(月) 曇り時々雨

南東の風 おだやか 水温23〜24度

 海は年中目の前にある。
 日を選べば年中潜ることもできる。

 でも、海の中にもちゃんと季節があって、この時期にしか見られない、というものがいろいろある。

 あと何年ダイビングを続けられるのかはわからないけど、それが5年でも10年でも20年でも30年でも、まだまだ随分長い時間がある、と余裕を持っていられる。
 ただし、一年のうちにこの時期にしか観られないもの、となると、あと5年だったら5回、10年だったら10回、20年だったら20回しかその季節に出会えない、ということになる。

 それを考えると、のんきに遊んでいる場合ではない。
 ………って、結局遊びの話なんですけどね。

 この満月のあとの数日できっと行われているであろうミドリイシの放卵もこの時期ならでは。
 水納島のリーフの上のミドリイシたちも随分復活してきたので、さぞかし見応えのある放卵ショーが観られることだろう。

 しかし夜は飲むしかない。

 では昼間はと言うと……

 幼魚の季節!!
 お魚さんの幼魚だなんて、年がら年中観られると思っているあなた。たしかにモノによってはそうだけど、ありとあらゆる魚たちが繁殖シーズンを迎える初夏の海中ほど、いろんな幼魚たちの宝庫になる季節はない。

 そして、夏本番を迎える頃には、それら幼魚たちはそれなりに成長してしまうから、本当のチビチビに会えるのはこの時期をおいてほかにない。
 そんな絶好の季節に………

 カメラが手元になかった。
 潜っていると、ああ、あそこにも、おお、こちらにも、かわいいかわいい小さなお魚さんたちが。

 撮りたい、撮りたい、と悶絶しつつ、仕方なくアカジンを獲る日々だった。

 それがついに!!

 カメラシステム、生まれ変わって再登場!!

 というわけで、さっそく遊んできました。


レモンスズメダイのチビチビ


オウゴンニジギンポのチビチビ


カガミチョウチョウウオのチビ


タキベラのチビチビ


ノコギリハギのチビチビ

 いやあもう、海中はチビチビしまくっている。
 陸で遊んでいる場合ではない。