「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 7月29日(木) 豪雨のち雨雨雨

南の風 荒れのち波あり 水温28〜29度

 今日もあえて言おう。

 なんなのだ、この天気は。

 朝方の暴風雨なんて、熱帯低気圧がすぐそばを通過中だといわれてもなんら不思議はない荒れ方だった。

 島を訪れる予定だった多くの日帰り団体客はキャンセル。
 ビーチはまるで台風欠航中ででもあるかのように、一日中閑散としていた。

 おかげで、いつもはうざったいほどにたくさん押し寄せる本島のマリン業者がおらず、桟橋周辺はなんとも快適。
 こんなことだったら、毎日雨のほうがいいじゃないか。

 …いやいや、けっしてそんなことは。
 週間天気予報を見ると、この先にも雨マークがチラホラ見え隠れしている。
 いったい沖縄の夏はどこに行ってしまったんでしょうか。

 そんな中クロワッサンにはゲストがちゃんといらしゃって、雨にもめげずに潜ってきた。
 幸い僕の体は空いていたので、カメラを持ってドボン。

 一本目のエントリー早々に、この時期によく目にするブダイ類の子供がいた。そういえばこれまでの人生の中で一度も撮ったことなかったなぁと思いつき、カメラを向けてみた。

 …ら、ピントが合わない。
 例のプレ発光の時点で魚が動いてしまうということも影響しているとはいえ、そもそもファインダーの中の画像がいまいち見えていないという話もある。

 予想外に時間をとられつつ、なんとか一枚。

 ほら、リーフ近辺でご覧になったことあるでしょう?
 これはブチブダイの幼魚。ブチハイエナがそうであるように、このブダイもその名のとおり大人になると地味になる。
 でも子供の頃は、こんな感じでけっこう美しいのだった。

 そのすぐ下にイロブダイのチビがいた。
 昔はよくカメラを向けていたものだったけど、そういえばデジイチになってから撮ったことなかったなぁと思いつき、軽く1枚だけ撮っておこうと思って……

 …撮ったんだけど、ピントが合わない。
 最近富みに老眼的視力の変化に見舞われているところへもってきてこの曇天だから、いまいちファインダーの中がはっきり見えないのだ。

 悔しいのでピントが合うまで撮っていたら、かなりの時間を費やしてしまった……。

 これまでは、光を当ててしまうといたずらに魚を怖がらせると思い、ターゲットライトを使うことはなかったんだけど…………そろそろ装着を考えようかなぁ。

 そんなわけで、1本目は何を撮ったというわけでもないまま、やたらとシャッターを切ってしまった。
 で、2本目。
 ここ数年、徐々に徐々に増え続けているデバスズメダイたちが、今年はついに爆発している。
 とりわけデバスズメが多いポイントに来たので、マクロレンズながらも撮っておこうと考え、一度シャッターを押したら……

 ストロボの電池が終わってしまった。
 2灯あるんだけど、どっちのバッテリーも最近買ったエネループで、使用頻度も使用状況もまったく同じ。だから、まったく同時に双方とも終了してしまったのだった。
 そこまで精密に作らなくったって……。

 というか、そろそろだろうなぁと思ってはいたものの、まさか1枚目で終わってしまうとは。

 うーむ……。
 せっかくの遊びのダイビングだというのに……。

 仕方がないので自然光で。

 変幻自在の群れの形の決定的瞬間を狙えるほどの腕はないので、こういうときこそデジイチの特性を活かし、数打ちゃ当たる的にバシバシ撮ってしまえ!!とがんばろうと思ったら……

 今度はカメラのバッテリーが終了。

 これまたそろそろだろうなぁとは思ってはいたものの、今日2本分くらいならなんとか保つかな……と期待をしていたのだが。

 ああ、こんなことならイロブダイに執着するんじゃなかった!!

 ご利用は計画的に。