「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 9月6日(月) 曇り時々雨

南の風 うねりあり 水温28度

 台風後で海中はダダ濁りかなと危惧していたんだけど、思いのほか……というか、普段よりいい感じだった。

 ただし陸上は、時おり降る雨、顔を出さないお日様という按配だったので、9月上旬とは思えないほどの涼しさ……というか、寒さ。

 エキジットしたあとは、海水のほうが温かく感じられるほどだ。
 異常なる猛暑に悶え苦しんでおられる本土のみなさん、沖縄は涼しいですよぉ♪

 はたして台風9号は、そんな猛暑を吹き飛ばしてくれるのか??

 さてさて。
 今日の一本目で、エントリー早々のブイがついている根にアジアコショウダイの大人になりかけ君がいた。

 アジアコショウダイといえば、子供の頃はパンダのようなカラーリングとクネクネ泳ぎで知られる魚。それが大人になると、こんな色になっていくのだ。

 でも、この写真で注目すべきはその体色ではない。
 目もとのあたりをとくとご覧いただきたい。
 ほら。

 ひぇ〜〜〜〜〜〜!!

 と思わず声を上げたくなるくらいに、不気味的ビッグサイズの寄生虫が、アジアコショウダイの顔面両サイドに合計4、5匹くっついていた。

 このムシ君たちは、これくらいに育ったコショウダイにはよくくっつくものとはいえ、そもそも水納島周辺で大きく育ったコショウダイを観る機会はそれほど多くはないから、こんなに大きなムシ君を観る機会もあまりない。

 その形状はあまりにも異次元的で、その暮らしぶりは、もはやB級SF映画に出てきそうなエイリアン。
 こんなものを顔にくっつけながら生き続けるコショウダイの気持ちっていったい…………。

 キモチワルイ写真ですみません。
 お口直しに、スカテン流星群を眺めるゴッドファーザー・ユカタハタの絵を…。

 コショウダイと同じようなサイズの魚なのに、ユカタハタたちに余計なムシが寄生しているのは観たことがない。
 余計な苦労をしょってしまう人、そんなものとは一生無縁な人。
 人間社会同様、魚たちの世界にも貧乏くじ人生があるらしい。
 ユカタハタのように明るく陽気に暮らしていれば、きっとムシも寄り付かないのだろう。