「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 10月3日(日) 晴れのち夜雨

北東の風 べた凪ぎ 水温27度

 11日間ご滞在されていたかねやまんさんがこの朝島を発った。
 ご滞在中、毎回毎回ネタを隠し持ちつつ、ありとあらゆるゲストを桟橋にて見送り続けたかねやまん氏。しかし彼が島を発つときには、我々以外に見送る人間は残っていないのだった。

 で、半月ぶりにノーゲストの日を迎えた。
 これで雨でも降って時化ていたら、久しぶりにグデーッとダラダラ過ごしたいところだったのだが、これがまた絵に描いたようなべた凪ぎ。

 こんな夏のような海が、今年はあと何回あるかわからない。
 こういう日に潜らずにいつ潜る。 

 このところずっとマクロばっかだったので、フィッシュアイに変え、ノーストロボで浅いところオンリーのダイビングをしてみた。

 いい感じで潮が引いていて、なおかつべた凪ぎだと、こういう写真も撮れる。

 そろそろ南方へと旅立つであろうエリグロアジサシ。潮が引くと現れる岩の天辺は、彼らの憩いの場になっている。
 海から近寄ると、アジサシたちは最後の最後まで逃げないのだ。

 また、べた凪ぎだとこういうことにもなる。

 水面が鏡となって、サンゴたちがくっきりと映りこむのだ。

 そんな水深1m前後をウロウロしていると、例によってテングカワハギを見つけた。それもなんと………

 10匹の団体様!!
 ついに……ついにこんな日がやってきた。
 今シーズンの増え具合からすると、来年あたりは団体様が観られるのではないかと期待していたのだけれど、まさか今シーズン中に実現しようとは…。

 その昔しょっちゅう観ていたような、大人と子供が入り混じった家族のような団体様に出会える日も近い。