「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 12月19日(日) 晴れ

東の風 おだやか 水温22度

 冬至を目前に控えた今、太陽は空に低弾道の軌道を描き、この位置に沈む。

 こういう写真だけを目にされた方は、わざわざ海まで行って夕陽を撮っている……と思われるかもしれないけど、これは家から歩いて17秒くらいのところにある裏浜から眺めた夕陽。

 家から西の空が見えるので、夕焼けや夕陽がきれいなときは、何かしていたり酔っ払っていたりしないかぎり、すぐさまカメラ片手に撮りにいける。

 今夕もそうやってカメラを抱えて裏浜に行くと、畑仕事を終えた大城のおばさん(おばあのほう)もやってきた。
 この季節は畑仕事やヤギの世話を終える時間帯が夕焼けタイムだから、夕陽がきれいなときはよく見に来るそうだ。

 「夕陽が沈むのは早いねぇ!!」

 人生80年を過ぎても、そういうことに感動できる人に私もなりたい……。

 こんな夕陽が見られるくらいだから、今日のお天気は昨日に続いて抜群だった。
 ホントにもう、この週末ごとの天気の良さときたらどうだ。
 一昨日は寒さと氷雨のダブルパンチで一歩も家から出られず、昨日もまたジジシャツジジパッチを身に着けて過ごしていたのに、今日なんて日中はTシャツ短パンですぜ。

 おまけに海にも行けた。
 今朝スッキリした状態で海に行くために、リョウは昨夕講習のテストを受けたのである。
 そして見事に合格。
 今日はそのご褒美でもある。ついでにお祝いもしてしまおう!!

 ってなわけで。


撮影:オタマサ

 エビゲット!!
 いや、みなさん、勘違いしてはいけない。ちゃんと講習では、自然保護の重要性をキチンと説明しているのだ。ダイバーたるもの、獲らずに撮れ、と。
 でも一方でこうも言っている。
 我々は1ダイバーである前に、島で暮らしている人間なのだ。

 だいたい、海がもたらしてくれる恵みを知らずに、何が保護だ、環境だ。

 ……詭弁だ、言い逃れだ??

 世の中の 人はなんとも 言わば言え。
 我が為すことは…………

 ………誰にもわかっている??
 ようするにリョウは、講習終了後の一本目でいきなり網を持たされて助手にされ、無理矢理共犯者に仕立て上げられたわけだけど、

 食ったあなたも同罪だ。

 「今まで食べたエビの中で一番オイシイッ!!」

 少年にそう言われれば、エビちゃんも迷わず成仏してくれることだろう。

 これでいいのだ。<バカボンパパ風に。