「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2011年 2月10日(木) 晴れ

北東の風 おだやか 水温21度

 間違いなく翌日からしばらく時化模様になるので、この日のうちに束の間の春を満喫することにした。

 黄砂なんだか靄なんだか、昨日からあたりはすっかり霞んでしまっているものの、今朝は風もなく波もなく、抜群の海日和。

 ただしファンダイビング用のタンクをすべて検査に出しているので、使えるのは体験ダイビング用の8リットルサイズ。
 深いところで長時間過ごすわけにはいかないから、浅いところで。浅いところとなると、活躍しそうなのは新兵器だ。

 でも写真も撮りたいしなぁ……。

 …となると結局二兎を追うことに。

 まぁおおよその見当はついていたけれど、案の定二兎を追うものは一兎も獲ず。
 だいたい、小さなタンクで制限時間がいつもより短いのに、コンデジムービーとデジイチを併用なんて、どだいうまくいくはずがない。

 でも。
 ウサギさんは獲なかったけど…………

 タコ獲っちゃった♪

 というわけで、今晩は久しぶりに……

 生タコカルパッチョ!!
 …って、タコが野菜に隠れて見えないんですけど。
 この野菜はもちろんマサエ農園。
 オリーブオイルに藻塩、バルサミコ酢、胡椒、そしてレモン汁でいただくカルパッチョは、絵に描いたようなスローフード。

 いやあ、美味い。タコ万歳!

 マサエ農園といえば、こちらのお皿も。

 ぜ〜んぶ。
 カリフラワーやブロッコリーは、ヒヨドリのせいでほぼ壊滅していたんだけど、脇から生えてきたささやかな収穫。
 鳥のおこぼれを頂戴するなんて、立場逆だろ………。

 ところでカルパッチョのタコは、僕がムービーを撮ろうと四苦八苦しているときにうちの奥さんが教えてくれたもの。
 そしてその後さらに彼女が教えてくれたものが、実は本日の本題。

 たまにプワプワと漂っていることがある、ヒカリボヤだかナガヒカリボヤだかについていたこのエビ!!

 あなたのお名前なんて〜の?

 ホヤの筒の内側に住んでいるらしく、中も覗きこんだうちの奥さんによると、3匹ついていたという。
 僕が目にした写真の1匹は、モゾモゾと中から出てきた子。<けっして無理矢理出したんじゃない。

 このエビの名は?
 識者のみなさん、情報を求む!!

 ※追記

 その後「識者」世界のM下さんから掲示板にて情報をいただいた。それによると、昨年串本でナガヒカリボヤについていたエビが発見され、話題になっていたらしい。

 そのエビの学名は Pelagopenaeus balboe

 ホヤもエビもサイズが違うので、上の写真のエビと同じ種類かどうかはわからないけど、とりあえずこのてのホヤにエビがついているということ自体が珍しいということがわかった。