「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2011年 7月13日(水) 雨時々日差し

南東の風 やや波あり 水温28度

 先日、ようやく岩場に潜りに行くことができた。
 梅雨明けは早かったものの、九州地方の梅雨明けは例年並みだったため、沖縄で梅雨明け後に吹く夏至南風が、例年なら一週間ほどのところ、ひと月近くも吹き続けていたため、お馴染みの岩場のポイントになかなか行けなかったのだ。

 で。
 5月末の台風の被害を今さら報告するのもなんだけど、これが台風2号で崩壊したきのこ岩の姿。

 ね?跡形……はあるにしても、見るかげもないでしょ。
 ちなみに、写真中央が土台部分で、大屋根が横にずれてドドンと落ち(左)、屋根の3分の1ほどが割れてひっくり返っている(右)。

 ちなみにこれ、水深18m。
 いくら台風の威力が強大だからって、そんな深さのものまで崩壊させてしまうとは……。

 そして、そこからさらに沖に行ったところにある、通称ヘッポコサンゴことオオハナサンゴの大きな群体もまた、


左側が本来の天辺

 横転。
 これまた水深24mと深い。
 この深さのおかげで、高水温や暴風といった気象に左右されることなく、スクスクと育ち続けていた巨大群体だったのに……。

 これを見ると、我が家の被害があの程度で済んだのはほとんど奇跡に近かったということがよくわかる。
 そして。
 この先の台風を無事に乗り切る自信はまったくなかったりする。

 さて。
 東方海上から、ダースベーダーが登場するときの音楽つきで、台風6号がヒタヒタ………と迫ってきている。
 大潮とバッチシ重なるこのタイミング、台風はより強大に発達することだろう。今現在、3日後の予想気圧は910。
 でもひょっとすると、すでに夏の水温に達しつつある沖縄近海のこと、迫り来る台風は、観測史上初の900ヘクトパスカル以下にまで達するかもしれない。

 この進路である以上、沖縄がその影響下に入るのは避けられないだろう。あとはただただ、本島の東で北向きに進路を変えていただくことを祈るしか、我々が助かる道はない。

 ……という様相を呈してきているので、来たる3連休、なんとかならんかなぁ、と儚い望みを抱いておられる方々、そろそろお覚悟をお決めのうえ、善後策をご検討くださいませ。

 ちなみにその3連休のど真ん中には、かのきのこ岩氏のご来島予定があったりする。
 彼の夏の予定も、海のきのこ岩同様、崩壊。

 合掌。