「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2011年 7月26日(火) 晴れたり雨降ったりのち晴れ

南東の風 少し波あり 水温28〜29度

 普通、ロクセンヤッコといえば岩場で観られる魚だ。
 ところが稀に、砂地のポイントに居たりする。

 なので砂地の根でロクセンヤッコを見かけると、「砂地のポイントでは珍しいです」とこれまでは案内してきた。

 ところが最近、どういうわけか砂地のポイントにも普通にロクセンヤッコがそこかしこに居るのだ。それも、その時たまたま居ましたって感じじゃなく、もう随分長い間暮らしてます…って具合に。

 ムレハタタテダイとロクセンヤッコの競演なんて、およそありえないと思っていたのに……。

 大型のキンチャクダイ類はナワバリが広いので、ポイントを2つ3つまたぐ範囲を勢力下においていると思われる。
 だから最近では、砂地のポイントでもときおりペアで泳いでいるロクセンヤッコも見かけるようになってしまった。

 サンゴが復活したからか?
 …でも、白化前のサンゴ全盛時でも、砂地のロクセンヤッコは稀だったものなぁ。

 ひょっとして、住み分けの対象だった他の大型キンチャクダイ類(ほぼタテキン)の数が減っているのか??

 これほど普通に観られるのなら、そのうち、まだ見ぬ大人になりかけの模様をしたロクセンヤッコに出会える日も近いかもしれない。