「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2011年 10月17日(月) 曇り時々雨

北東の風 荒れ模様 

 運動会直後は脚の擦り傷の痛みに心を奪われていたためか、寝床についてから実は右肩も痛いことがわかった。

 そりゃそうだ、あの勢いで倒れれば肩を痛打するだろう。
 にしても。
 もともと左側の肩腕背中が痛かったというのに、さらに右肩まで。

 もう動けないじゃん……。

 双方で原因が異なるとなると、適度な運動をしたほうがいいのか安静にしておいたほうがいいのか、いったいどっちなんだ。左は適度な運動を、右は安静に??

 無理。

 しかしそんな不自由さなど、まったく大したことがないってくらいのモンダイを抱えたものが海にいた。
 運動会のあとに潜った際に、うちの奥さんが発見した。


撮影・オタマサ

 すっかりお馴染みになったカメ吉君だ。
 でも………あれ?左腕に何か??
 魚にクリーニングしてもらっているのかな??

 と思ったら違った。


撮影・オタマサ

 ルアー!!
 なんとなんと、やや大きめのルアーがしっかりカメ吉君の左腕に食い込んでしまっているのである。
 ラインが絡み付いているわけではないらしいものの、刺さった針が痛いせいか、すでに左腕は動かせない様子だったという。

 不自由そうにしていたので、今後嫌われてしまうかもしれないけれどとりあえず押さえ込み、ルアーを取り外そうとしたオタマサではあったのだが、いかんせんルアーの食い込みは甚だしく、なおかつ逃れようとするカメ吉君の力が大きくて、ついに泳ぎ去ってしまったという。

 右腕だけを使って。

 ただフツーに泳いでいるだけでルアーが突き刺さってしまう、なんてことに比べれば、肩こりだの打撲だのなんてまったく騒ぐほどのことでもない。

 それにしても。
 なんでカメがルアーにかかるのだ?

 まったく、これだから釣りってキライなのだ。
 みんながみんなとは言わないけれど、釣りを楽しんでいる人たちって、海の中のことになんてまったく意識が向いていない。自分の遊び場であるくせに、ゴミをそのままにする、海に投げ捨てるヒトがどれほど多いか。
 おまけにどこかのヘタクソのせいで、カメ吉君がこんな目に遭ってしまうのである。

 せっかくダイバーに馴れてきてくれたカメ吉君、このまま弱ってしまって衰弱死してしまうのだろうか。
 その前に捕獲して、ルアーを取り外せるか??

 サメに食われて片腕になってしまったカメを助ける気にはならないけれど、この人間の悪行からは救ってあげたいなぁ……。