Maybe・20
ウッパマビーチ

 沖縄本島には「ビーチ」と名がつく海岸が綺羅星のごとくある。最近はさらにどんどん増殖している。
 なんで増えているかというと、海を埋め立てておきながら、ご丁寧にもその一画に人工のビーチなるものを造るからだ。中南部にはそういったある意味まがいもののビーチがたくさんできている。

 その点北部には、まだまだ天然のビーチが多い。
 このウッパマビーチも、今帰仁にこの浜ありというほどに知られている天然のビーチである。その名のとおり浜はかなり広い(ウッパマとは大浜という意味らしい)。

 お向かいには古宇利島が見え、ビーチは西方に向かって遠くのび、ダイアモンドヘッドのような岬がえもいわれぬ風景を演出している。

 これだけ広い天然のビーチなんて、最近の本島ではもはや見られなくなっているのではなかろうか。それを考えると、ただただ……

 ベルパライソが邪魔である(笑)。
 写真上のアダンの木の隣には、ベルパライソというリゾートホテルがデデンと建っているのだ。
 このホテルがなかったらなぁ………。

 もっとも、ビーチとしての管理はおそらくこのホテルがやっているのだろうから、海岸が美しいのはホテルがあるおかげ、かもしれない。

 この浜と古宇利島に挟まれた海を、伊平屋や伊是名のフェリーが通る。船自体は水納丸とは比べ物にならないほど大きいので、この間を通る姿はかなり絵になるだろう。

 この日写真を撮っているときも、沖にフェリーの姿が見えてきた。時間的にかつて乗ったことがあるフェリー伊平屋に違いない。
 あと十分ほどすれば、超フォトジェニックな位置に来るに違いない!!

 が。

 狙い済ましたかのように、うちの奥さんからの呼び出しが………(涙)。
 (事情は前回のこの稿参照)。

 ちなみに、ここにはこれまでシーズンオフにしか訪れたことがないので、夏の間どういう状態になっているのかよく知らない。ひょっとしたら駐車料金も必要かもしれないのでご注意を…。

オススメ時間帯
残念ながら、西に向いていないのでサンセットは楽しめない。
でもどちらかというと午後のほうが、
巡光になって海の色やお向かいの古宇利の緑がよりいっそう映えると思われる。