Maybe・3
渡久地港のカツオのぼり

 

 端午の節句といえば、鯉のぼり。
 ここ本部町でも、そこかしこでカラフルな鯉のぼりがそよ風にはためいている。
 ところが、渡久地港で泳いでいる鯉のぼりはどういうわけか単色。ちっとも鯉のぼりらしくない。
 なぜ??

 実はこれ、カツオなのだ。
 本部町といえば、知る人ぞ知る、県内でも有数のカツオどころ。
 今でこそカツオ船は一隻しかなくなってしまったけど、それでもなお、シーズンともなれば漁港はカツオの話題で溢れ、鮮魚店やスーパーでも欠かせない商品となっている。

 そんな渡久地港だから、鯉のぼりの季節にはカツオのぼりがはためく。
 広い漁港を横断するように渡された綱で、本家鯉のぼりよりも元気にたくさんのカツオたちが泳いでいる。

 ただし無風状態のときに眺めると、巨大なめざしのオブジェのように見えてしまうのだった………。

オススメ時間帯
時間帯というよりも、鯉のぼりの季節に。
五月晴れの空にとてもあう。