水納島の魚たち

クロスジイソハゼ

全長 2cm

 一般的には数多く観られるということになっているクロスジイソハゼながら、水納島の主要ポイントである砂地の根では観られないし、リーフ際やリーフエッジ付近でも目にした覚えがない(あくまでも覚えがないだけかも)。

 そのためさほど馴染みはなく、岩場のポイントで姿を目にしてときおり思い出す程度の付き合いだ。

 ただこのクロスジイソハゼは、イソハゼの仲間には珍しく、被覆状もしくは塊状のサンゴの上にチョコン…と載っていることが多い。

 おまけにこの魚自体、体側に走る破線などがメタリックに見えて美しいから、小さいながらもなにげにフォトジェニックなシーンを提供してくれる。

 いかんせんカメラを向けるとすぐに逃げてしまうため、せっかくサンゴの上にチョコンといてくれても、往々にして冒頭の写真のようになってしまう。

 おそらく岩場のポイントに行きさえすればきっとフツーに会えるはずだから、きれいなサンゴの上にチョコンと載っているところを撮らせてもらおうっと。