イボヤギミノウミウシ  オショロミノウミウシ科

写真の個体の大きさ 2センチ

 その名のとおり、イボヤギのフリをして身を守りつつ、イボヤギを食しているウミウシ。
 なので、リーフ際のオーバーハングの裏側など、イボヤギやキサンゴ類がビッシリついているところを探せば、きっと発見できるのだろう。

 もとより筆者には、そんな根気も熱意もない。
 では何ゆえに上の写真を撮れたのかというと………。

 オーバーハングの下にいるハゼを撮っている際に、上からフラフラポロリと落下してきたのだ。
 そう、筆者の吐き出す泡が、彼の住居を直撃してしまったのである。

 ごめんしてけれ……。

 その時に今の知識があれば、迷うことなくイボヤギにくっつけて撮ったことだろう。でも幸か不幸か、95年当時の筆者にそんな知識は微塵もなかったのだった。