コンシボリガイ  ミスガイ科

写真の個体の大きさ 3センチ

 ウミウシといえば、簡単に言うと貝殻を持たない貝といったところなんだけど、系統的に原始的なグループあたるこの頭楯目の仲間たちは、貝殻の名残りを体内に留めている。

 ところがこのコンシボリガイときたら、体内に留めるどころか思いっきり貝殻が外に出ている。
 それはもう、ウミウシではなくて貝なんじゃないの??
 といいたくなるものの、貝類とは違い、この貝殻の中に体が納まることはないようだ。

 逆に言うと、ウミウシ類たちが貝類の一系統から進化してきたことを物語る、進化の生き証人といえるのかもしれない。