写真・文/植田正恵

176.いろいろショックな冷蔵庫

月刊アクアネット2018年1月号

 昨年9月、まだまだダイビングシーズン真っ只中!というときに、毎日の生活に欠かせない冷蔵庫が力尽きてしまった。

 なんとなく冷えが悪くなったなぁと思っているうちに症状が悪化、どうやら霜取り装置が壊れたようだ。

 2日おきくらいにコンセントを抜き、霜を解凍させるとまた1日半くらいは使えるものの、その都度中身をクーラーボックスに移し替えて…なんてことを2日ごとにやってはいられない。

 となれば買い換えるしかない。
 旧我が家の屋根が台風で吹き飛んだ際には雨ざらしになったこともありながら、購入してから17年、冷蔵庫としてはかなり頑張ったほうだろう。
 でもよりによってシーズン真っ只中に壊れなくても…。

 幸い、数日後にゲストの予約が入っていない日があったので、大急ぎで名護市にある家電量販店に行くと、まさかの浦島太郎状態に。

 これまで必要が無かったこともあって、前回購入以来17年ぶりにつぶさに見て回った冷蔵庫コーナーでは、なんとも驚いたことに、冷凍庫が真ん中より下にあるタイプが定番で、なおかつ大容量。

 それに反して野菜室はやや小容量化しているではないか!

 水納島での生活では、冷蔵庫とは別に大容量の冷凍庫を備えるのが基本だから、冷蔵庫としてはむしろ野菜室こそ大容量であってくれたほうがいいのに…。

 しかも必要以上といっていいくらいに多機能化していて、もはや自動製氷器は標準装備、真空チルドだナンタラ解凍だという機能も当たり前。
 冷蔵庫の扉がパソコンモニターのようになっているものまである。
 そんなハイテク機能なんて無くていいから、その分安くして欲しいんですけど…。

 でもまぁ家電メーカーにとっては、冷蔵庫を安価で提供する意味などまったくないのだから仕方がないか。

  そんな次第でいろいろとカルチャーショックを受けつつも、狭い我が家に搬入&設置可能という条件内で最大かつお手ごろ価格のものをすばやく決め、店員さんに在庫の確認もしてもらい、冷蔵庫問題は早くも解決…とホッとしたのも束の間、新たな問題が出来してしまった。

 ご存知のとおり冷蔵庫は横にして運ぶことができないから、トラックのように冷蔵庫を縦向きに載せられる荷台が無ければ自力で運ぶことができない。
 もちろん家電量販店が配達をしてくれはするものの、

 「当日午後4時までのお買い上げなら当日配達OK!」

 と高らかに謳っているのはあくまでも名護市内の限られた地域だけが対象。
 ではその他の地域は?店員さんが調べてくれたところ、配達センターが対応できるのはなんと最速で3日後!

 目の前に在庫があるというのに、車で30分の港までなんで3日もかかるの??

 結局壊れた冷蔵庫をなんとかだましだまし使ってその3日間を凌ぎ切り、予定どおり3日後に冷蔵庫が到着…といっても本島側の港まで。

 水納島の連絡船はカーフェリーではないから、家電の配達も宅配便も、配達は本島側の港で終了だ。
 もちろん島に到着してからの運搬も設置も自分たちでやることになる。

 これが本島だったら配達&設置の際に旧冷蔵庫を回収してもらえるところ、この方法だと後日壊れた冷蔵庫を量販店まで自力で運ばなければならない。

 肉体的に冷蔵庫を運べなくなったら、島暮らしからの引退を余儀なくされるかも…。

 あれやこれやの手間を考えると、17年ぶりの新型冷蔵庫には、とにかくご長寿であってほしいと切に願うのであった。