Maybe・10
嘉津宇岳入り口

  

 嘉津宇岳入口という道路標識を頼りに国道から山道に入っていくと、本当に道はこれであっているのかと思えてくるかなり心細い道になり、それがやがて突如として開ける。

 そこが嘉津宇岳の登山道入口だ。
 駐車場になっているのでけっこう広い。

 嘉津宇岳は本島で2番目に高い山ながら、桜祭りでおなじみの八重岳ほど知られてはいない。だからここからの眺めを知る人も少ないと思われる。

 駐車場には展望スペースがあって、そこから名護市街を一望できる。
 左を見れば羽地の海が。
 そう、ここからは、本部半島を囲む二つの湾を一緒に見ることができるのである。

 この展望スペースの目の前には桜が植えられており、桜の季節には桃色の花々の向こうに名護市街……という、絵に描いたような風景を眺めることができる。

 それを目指し、桜のタイミングを見計らってこのたびカメラを抱えて行ってみたのだが………

 八重岳の桜は見頃だというのに、展望台前の桜はすでに花の時期を終え、葉桜に移ろい変わっていたのだった。

 これぞまさしく風光メイビー。

 残念ながら桜は散ってしまっていたけれど、そよ風と暖かな日差しのおかげで、ここで食べたお弁当はことのほか美味しかった。 

オススメ時間帯
南側を眺めることになるので、午前午後ともにやや逆光気味になってしまうのが玉に瑕。
でもまぁ、嘉津宇岳の頂上まで登るのは難儀…という人はここで我慢するしかない。