ずーっと前からその存在を知っていて、一度行ってみたいと思いながらもきっかけがなく、結局ズルズルと行かないまま月日は流れ……
…というパターンは多い。
いつでも行けるくらい近いところにあると思えばなおさらだ。
那覇あたり在住の県民にとっての水納島も、実はそんな場所だったりする。
我々にとってのそんな場所のひとつが、本部町は伊豆味にあるヨヘナあじさい園。
毎年梅雨時期になると必ず県内のニュースで取り上げられるので、その存在はかなり前から知っていた。普段通る道沿いにあるので、看板もよく目にする。
一度駐車場まで立ち寄ったことがあったのだが、300円という料金を前に、すごすごと遠目に眺めるだけで帰ってきたのだった。
しかし時代は異常気象。
いつなんどき、沖縄からあじさいが消える日がやってくるとも限らない。今のうちにこの目にしっかりと焼き付けておかねば……。
というわけで行ってきましたヨヘナあじさい園。
山の斜面に植えられたあじさいたちは、聞きしに勝る量。これみなもともとはヨヘナさん個人の趣味から始まったというのだからスゴイ。
その昔、幼稚園の連絡&出席ノートの6月はあじさいの絵だったことを思い出す。
そう、あじさいは雨降りが似合う。
しっとりと濡れそぼつあじさいに、カタツムリが1匹………。
そんな風情を期待したものの、残念ながら梅雨入り後も晴れ間が続く沖縄。あじさい自体も見ごろはまだ一週間ほど先のようだった……。