Maybe・25
ミニ万座毛

 このところ今帰仁村は、村内の歴史文化財を積極的にアピールすべく、幹線道路のあちこちに道標を作っている。
 どれもこれも見慣れない、聞きなれない不思議的名称ばかりで、その一つに「赤墓」というものがある。

 赤影なら知っているけど、赤墓とは?
 気になったので、道標にしたがって車を走らせてみた。

 すると、大きな沖縄風の墓が並ぶ中に赤っぽいものがあった。
 なんだ、単に赤いお墓ってこと?でもこれ一般のお墓じゃないの??

 と思ったら、そのお墓のことではなく、道はまだ先に続いている。

 で、たどり着いた先が、とても風向メイビーな海岸だったのだ。
 佐田浜というらしい。
 左右に広がる小さな砂浜を分断する形で琉球石灰岩の崖が出っ張っていて、なんだかミニ万座毛って感じの風情がある。

 この崖上も万座毛のように芝で覆われていて、どこでも寝転ぶうちの奥さんなどは即座にこうやって寝そべることができる。


海岸と沖の岩の間に伊江島が見える

 ミニ万座毛の左側の砂浜に下りてみると、流れ着いているゴミ以外には周りに人工物はなく、映画のロケ地になりそうな魅力的な海岸だった。

 さて、肝心の赤墓とは何か。
 それはやはりお墓だった。

 これが何か知りたい方は、海岸べりにあった説明文をどうぞ。

 フムフム、なるほど………。
 ちなみに諸志とはこの辺一帯の地域名。

 このような地域の歴史文化財を世に知らしめようとする、お役所の地道な努力は素晴らしい。しかし今帰仁村にはひとこと言いたい。
 このお墓の場所を道標でアピールする前に、この美しい海岸をアピールしたほうがいいんじゃないの??

オススメ時間帯
やっぱこういう場所は、真夏の光り輝く太陽の下、
どこまでも澄み渡る青空と海原………というシチュエーションで眺めたい。
 北風吹く冬に来ると、なんだかちょっと哀しみ本線日本海になってしまう。