水納島の魚たち

フカミスズメダイ

全長 5cm

 その名のとおり深いところにいるスズメダイで、スズメダイ属の仲間のなかでは、最も深いところに生息しているというフカミスズメダイ。

 普段のダイビングでは彼らが生息しているような深いところに行くことはないので、その存在すら知らなかった。

 ところがひところのスズメダイマイブームの際に図鑑中のスズメダイ類のページに目を通す機会が多くなり、このフカミスズメダイにも密かに注目していた。

 そんなおり、たまたま久しぶりに深場に行ってみたところ、この子たちが狭い範囲にポツポツポツといた。

 初めてのフカミスズメダイ。

 そういう次第なので、当時のワタシは、このテの変態社会におけるこの魚の真価については知らなかったし、探すわけでもなく普通に潜っていて普通に観られたくらいだから、世間的にも深場にさえ潜れば「普通の魚」なのだろうと思っていた。

 ところが調べてみると、わりとネタとして重宝されている魚であるらしい(八丈島には多いらしい)。

 ワタシが知らないだけで、フカミスズメダイはなにげにスターだったのだ。

 ちなみに、ポツポツ観られたフカミスズメダイの中には、こういうタイプのものもいた。

 尾ビレが黄色い。

 他の個体よりも小柄だったから、幼い間は黄色いのかな…と窒素で酔った頭で愚考していたところ、ネット上の情報によると、この尾ビレが黄色いタイプは珍しいらしい。

 そういう目で探してみると、↓こういうタイプもいた。

 その近くには、ほぼ同サイズでも真っ白な尾ビレの子の姿も。

 やはり尾ビレが白いもののほうが多い。

 「フカミスズメダイ」で画像検索をしてみても、出てくる写真は尾ビレが白いタイプモノばかり。

 イエローテイル、なにげに激珍かも。

 なのに超ピンボケ写真しかないなんて!

 ああ、もっとちゃんと撮っておけばよかった……。

 その後(2018年)、同じように深い場所で、チビターレにも出会うことができた。

 一見しただけではフカミスズメダイだとはわからず、撮った写真をもとに調べてみてようやく判明。

 やはり幼魚だからといって尾ビレが黄色いわけではないらしい。