Gobiodon multilineatus
全長 3cm
水温が1年を通じて最も低い2月(2026年)のこと。
リーフエッジのサンゴを覗いていたオタマサが発見したのは、これまで遭遇したことがないと思われるコバンハゼの仲間だった。
2年前の同時期なら、なんてことのない…という一言で片付けられていたであろうミドリイシに1匹だけ確認できたというそのコバンハゼの仲間は、タスジコバンハゼに似ていなくもない。
あいにく上から覗き見るだけで終わっているから明確ではないけれど、かろうじて体側が見える画像を見るかぎりでは…
…どうやら「新版日本のハゼ」で「コバンハゼ属の1種-8」として掲載されているものっぽい。
学名は Gobiodon multilineatus ということになっているこのハゼ、新版が刊行されてから5年経っても、まだ和名はつけられていないようだ。
1匹しか見えなかっただけでこのサンゴに実はペアでいるのか、たまたま1匹が暮らしているだけなのかは不明ながら、2年前なら「なんてことのないサンゴ」だけに目もくれていなかったかもしれないところ、白化とシロレイシガイダマシ禍を経た今では生き残ってくれているだけで貴重なサンゴという存在になるために、たった1匹の発見に繋がったともいえる。
いわば久しぶりのコバンハゼの新顔登場は、白化のおかげってことか…。