全長 6cm
特にスズメダイに偏執的な興味を持っているわけでもないかぎり、リーフ際でヒラヒラと群れ泳ぐ、もしくはパラパラと見え隠れしているスズメダイ類は、みなひとまとめに「スズメダイたち」で済ませられてしまいがちだ。
それでもひとたび幼魚に注目すると、その美しさを実感していただけるに違いない。
名の由来である紋付き以外、とりたててなんの模様もないけれど、小さな魚をクローズアップする際につきものの、体中に散りばめられた銀河の星星のような色彩の粒子が美しい。
……こんな小さな写真じゃわからないか。
局部(?)アップするとこんな感じ。
地味な魚に見えても、そこにはフェルメールもかくやというほどの光の粒子が満ち溢れているのだ。
こんなディテール、35mmのポジフィルムをルーペで見ていただけではけっして味わうことはできなかった。
それもこれも、高解像度の画像をモニターで楽しめるデジタルのおかげだ。