水納島の魚たち

スダレチョウチョウウオ

全長 15cm

 けっして珍しいわけではないけれど、かといってあそこに行けばいつでも会える、というわけでもないチョウチョウウオ。

 比較的観る機会が多いのは岩場のポイントで、たいていペアで行動しており、砂地のポイントに比べればいささか暗い海中によく映える色彩だ。

 砂地のポイントでもたまに観られるけれど、場所はほぼリーフ際だ。

 似た色彩のトゲチョウフウライチョウのようにリーフエッジ下の死サンゴ転石ゾーンから根にかけての海底を徘徊することはまずなく、居場所はリーフエッジ付近のサンゴがあるところにかぎられ、出会う機会はさほど多くない…

 …はずなんだけど、たまに2ペアが合流していることもある。

 それでもやっぱり基本的に出会う機会は少ない。

 オトナと出会う機会が少ないくらいだから、幼魚となると、過去25シーズン(2017年現在)で出会ったことは一度もない。

 他所で撮影された幼魚の写真を観てみると、どうやら内湾域を好むらしい。

 となるとやはり、幼魚と出会いたければ、ビーチエントリーをしてカモメ岩付近を丹念にサーチするしかないか?