


全長 25cmほど
今年(2026年)も5月後半になって、エリグロアジサシやベニアジサシたちが島にやってきてくれた。
けっして多くはないからまだ偵察隊なんだろうけど、昨年のようにすぐにいなくなってしまうことはなく、その後も洋上でエサを獲る様子が観られる。
そんなアジサシシーズンになっている6月初めのこと、ちょいと荒れ気味だった海の様子を見に夕刻桟橋まで行ったところ、桟橋の先あたりでやけに小さく見えるアジサシたちが4~5羽ほど羽を休めていた。
ベニやエリグロより小ぶりなアジサシといえば…
…コアジサシ?
まだコロナ禍中だった頃、リョウセイさんから「コアジサシもいるよ」と教わったことがある。
なにげに「生きもの地球紀行」とか「ワイルドライフ」が大好きなリョウセイさんは生き物好きだから、その彼がコアジサシといえば、たとえ我々がそれまで認識したことがなくとも、コアジサシであることに間違いはないはず。
そこで彼から特徴を伺い、航路の赤灯台に止まっているアジサシたちを注意して観てはいたものの、なにぶんボートで通りすがりに観ているだけなものだから、「コアジサシのような気がする…」というところまではいくものの、これまで決定的に視認できたことは一度もなかった。
桟橋上にいる4~5羽がもしコアジサシならば、これはまたとないチャンス!
姿をさらすとたちまち飛び去ってしまう彼らも、軽トラに乗ったままならわりと近くまで寄らせてくれるから、けっこう近づいて確認してみた。
すると、嘴は黄色く、脚は明るいオレンジ、そして頭部の模様はベニアジサシでもエリグロアジサシでもなく、体つきは小ぶり…
コアジサシだ!
ウカツにもコンデジを持ってきていなかったので、すぐさまカメラを取りに帰り、おっとりカメラで再び桟橋へ。
カメラを手に戻ってくるまでほんの5分もかからないとはいえ、こういう場合は往々にして撮りたいものは「風と共に去りぬ」になるんだよなぁ…
…と半分諦観していたところ、思いがけず2羽がまだ残ってくれていた。
またとないシャッターチャンスに、慌てて騒いで、とりあえずパシャ。

まぎれもなくコアジサシ。
風を受けながらたたずんでいた2羽は、このまま羽繕いを始めた(風の音が耳障りなので、音量は小さめに…)。
ベニアジサシやエリグロアジサシに比べると、その名のとおりずいぶん小ぶりだから、余計に可愛い。
ベニアジサシとエリグロアジサシを合わせたような頭部の模様に黄色い嘴、そして小ぶりな体のアジサシを目にしたら、それはコアジサシ。

汎世界的に分布しているコアジサシは一般的には珍しくもなんともないんだろうけど、水納島ではゆめお見逃しなく。