水納島の野鳥たち

キョウジョシギ

全長 20cmほど

 メダイチドリを初認識した2021年の2月、ビーチに群れていたメダイチドリたちを撮っていた一連の写真の中に、画面の端に見慣れぬ鳥さんが写っていることに気がついた(手前の子)。

 脚の色は赤いし、羽の模様も異なるし、顔つきも違って見えるとなれば、メダイチドリとは異なる種類であることは間違いない。

 別カットには、超ピンボケながら奇跡的にかろうじてやや横向きの姿もあった(冒頭の写真)。

 それを元に調べてみたところ、この鳥さんはどうやらキョウジョシギという種類らしい。

 人生初遭遇だったというのに、まったく気がつかなかった…。

 ちなみに冬羽は存在に気がつかなかったほどに地味だけど、夏羽はシギの仲間とは思えないほど派手なカラーリングになるキョウジョシギ。

 キョウジョとは京女(きょうおんな)の意味だそうで、たおやかかつ艶やかな夏羽の色味に由来しているそうな(京都女子大学とは関係ない)。

 さらにちなみに、キョウジョシギは英名ではTurn Stoneと呼ばれている。

 エサを獲る際に石ころを引っくり返して獲物をゲットする習性にちなんだものらしい。

 なんとキョウジョシギたちは、エビカニ好き変態ダイバーと同じくメクリストだったのである。

 その姿、是非観てみたい…。

 追記(2026年5月)

 その望みが、今年(2026年)叶った。

 冴えない天気が続いていたGWのこと、海の様子を見に桟橋まで行くと、残存部隊と思われるムナグロたちが6~7羽集まっていた。

 そのなかに、ムナグロではない鳥さんが2羽ほど混じっていることに気がついた。

 これは…

 …夏羽のキョウジョシギだ!

 5年前に初遭遇した…というか写真に写っていることに気がついた…際は2月のことだったから、まだ冬羽だったキョウジョシギながら、ムナグロたちと同じく、GWともなると夏バージョンへの換羽を済ませているものもいるようだ。

 おかげで願望成就。

 ただ、この夏羽を観て、その名の由来である「たおやかかつ艶やかな京女」を連想することは、ポエミックとは無縁なワタシには不可能だった…。

 ムナグロとともにいた2羽のキョウジョシギは、ほどなくして飛び立ち、すぐにビーチに舞い降りると、お尻をプリプリさせながらテケテケ砂浜を歩いていった。

 このあと潮が引けば、ストーンをターンしまくるのかな?