水納島の野鳥たち

キョウジョシギ

全長 20cmほど

 メダイチドリを初認識した2021年の2月、ビーチに群れていたメダイチドリたちを撮っていた一連の写真の中に、画面の端に見慣れぬ鳥さんが写っていることに気がついた(手前の子)。

 脚の色は赤いし、羽の模様も異なるし、顔つきも違って見えるとなれば、メダイチドリとは異なる種類であることは間違いない。

 別カットには、超ピンボケながら奇跡的にかろうじてやや横向きの姿もあった(冒頭の写真)。

 それを元に調べてみたところ、この鳥さんはどうやらキョウジョシギという種類らしい。

 人生初遭遇だったというのに、まったく気がつかなかった…。

 ちなみに冬羽は存在に気がつかなかったほどに地味だけど、夏羽はシギの仲間とは思えないほど派手なカラーリングになるキョウジョシギ。

 キョウジョとは京女(きょうおんな)の意味だそうで、たおやかかつ艶やかな夏羽の色味に由来しているそうな(京都女子大学とは関係ない)。

 さらにちなみに、キョウジョシギは英名ではTurn Stoneと呼ばれている。

 エサを獲る際に石ころを引っくり返して獲物をゲットする習性にちなんだものらしい。

 なんとキョウジョシギたちは、エビカニ好き変態ダイバーと同じくメクリストだったのである。

 その姿、是非観てみたい…。