水納島の魚たち

オガサワラカサゴ

全長 15mm(オトナのサイズ不明)

 今春(2026年)、いつものように砂底を視野30度でサーチしながら泳いでいたオタマサは、砂底にポツンとたたずむ15mmほどの、カサゴの仲間らしきチビターレと遭遇した。

 こ…これはッ!!

 誰だ?

 オタマサならずとも、このフォルムにこの柄とくれば出会った時点で盛り上がること必至、これで遭遇していたのがフィッシュアイレンズ装備のワタシだったら、空前絶後の地団駄乱れ打ちになっていたことだろう。

 はてさて、この子のお名前なんてーの?

 後刻調べてみたところ、この魚はオガサワラカサゴの幼魚なのだそうな。

 オガサワラカサゴが新種記載されたのは2004年のことらしいのだけど、このチビターレについてはネット上で長らくデマが飛び交っていたようで、ようやく「ヒレナガカサゴ属の1種の幼魚」と落ち着いた近年になって、実はオガサワラカサゴの幼魚である、ということが判明したそうな。

 それ以前に出会っていたら正体不明のままになっていたかもしれないところ、こうして即座に答えがわかるんだもの、便利な世の中になったものである。

 ところでこのオガサワラチビターレ、カサゴらしくただジッとそこにいてくれそうな雰囲気をたたえているけれど、オタマサによるとかなりアクティブだそうで、けっして正面からは撮らせてくれなかったという。

 上から見るとこんな感じなんだけど…

 けっしてジッとたたずんだままではいてくれず、キリンミノのようにヒレを全開にして、プイ〜ン………と泳ぎ去るオガサワラチビターレ。

 そのスピードは意外に速く、オタマサによるとウミテングのダッシュよりもスピードがあったという。

 でも所詮チビターレだけに、スピードはあっても距離はさほどのことはないから、見失うほどではなかったらしい。

 オガサワラチビターレは、プイ〜ン…と泳いでから着底するのを見計らい、また近づくと、再びプイ〜ン……。

 なんだかセミホウボウのミニミニみたいな、オガサワラカサゴチビターレなのだった。

 ところで、このチビターレの画像はネット上に星の数ほど登場するのだけれど、ではオトナになるといかほどのサイズになるのか、といういわゆる図鑑的な記述がなかなか見当たらない。

 せいぜいキリンミノとかネッタイミノカサゴくらいなのだろうか…。