


全長 15cmほど
2025年秋から2026年春にかけての冬鳥シーズンは、まったくもって不作だった。
なにもレアバードを求めているわけではなく、例年観られる鳥さんたちに会えさえすればそれで満足だというのに、常連のはずのジョウビタキはごくわずか、シロハラにいたってはついに1羽も姿を見せてはくれなかった。
毎日散歩をしても誰にも会えず、このまま今季は終わってしまうのか…
とあきらめかけていた4月下旬のこと。
ジョギングをしていたオタマサが、なにやらカシラダカっぽい鳥さんたちがたくさん集まっていると教えてくれた。
さっそく観に行くと、たくさんいる(10羽ちょい)のはどうやらビンズイのようだ。
春の渡りの季節となって、北へ帰る旅の途上に島に立ち寄ってくれたのだろう。
それから数日の間、未舗装路を行くとビンズイが何羽もいるという、それまでの不作状態がウソのようなシアワセの日々が続いたのだけど、ビンズイと思って撮った写真の中には、この鳥さんも混じっていた。

なんだかビンズイとは顔つきが違うぞ?
色味や模様の違いは日当たり具合いや個体差ってこともあるだろうけど、嘴の太さがビンズイと全然違うのだ。

嘴が細いほうはビンズイで間違いないにしても、では太いほうは誰だ?
調べてみたところ、これはまだ一度も出会ったことがないアオジの、メスもしくは若鳥っぽい。
もっとも、アオジにはよく似た仲間にクロジという種類もいて、メスとなるとワタシには見分けがつかなそうで、こりゃ思わぬところで深みにハマっちゃうかも…
…と思ったら、アオジとクロジの決定的な違いのひとつとして、アオジの尾羽の両端には白いラインがあるのに対し、クロジには無いという有力な手掛かりが。
尾羽を観てみると…

…縁に白いラインが見える。
尾羽の縁に白いラインがあるグループ…ってことでひところ頭を悩ませていたものだったけど、そういえば今回ビンズイ集団が飛び立つ際にも、ビンズイ集団とは別行動をとる(避難先が異なる)鳥さんたちがいて、それらは皆尾羽の縁に白い模様があった。
あれらもみんなアオジだったのだろうか。
ともかくアオジ、晴れて人生初遭遇…
…と思いきや。
2022年に撮った写真のなかに、今ならどう見てもアオジにしか見えない鳥さんがいた(カシラダカの稿で紹介しているもの)。

なんだ、初遭遇は4年前だったんじゃん!
というわけで、そうとは知らずに人生初遭遇を済ませてしまっていたので、今回は「人生初認識」ってことで…。