後日談・2

ヒサさんからの便り

 我々が日常の生活に戻ってからひと月あまり経った頃、ヒサさんから便りが届いた。
 すでにこの旅行記はアップしてあって、彼女は旅行記の主要登場人物でもあるので、一応内容の確認のお願いをかねてうちの旅行記を紹介しておいたのだけれど、いただいたメールによるとけっこう楽しんで読んでもらえたようだ。現地の人たちに読んでもらって喜ばれるというのは書いた者冥利に尽きる。

 さらにその後の出来事もいろいろ教えてくれた。
 なんとあのへべれけトミーがカリブーを2頭仕留めたって!!
 それをうけて、郵便局のおばあジニーがスノーマシンをぶっ飛ばしてカリブーのところへ向かっていったそうである。カリブーの体温があるうちに解体しないとすぐに凍ってしまうから一刻を争うのだろう。
 おそらく今日はカリブー鍋だろうとのこと。ああ、食べたい………。というか、仕留めるトミーの雄姿も駆けつけるジニーの姿も見てみたいなぁ。

 それとは関係ないが、あのジャグジー鼻血風呂がついにきれいになるそうである。水タンクの鉄分を溶かす薬を入れるそうだ。ヒサさんによるとあの鼻血風呂を気に入って使っていたのは僕らだけだそうで、1年も前からきれいにするよう頼んでいたのがようやく実現する運びとなったらしい。
 やっぱりアラスカは沖縄っぽい。