はじめに
行ってきました、イタ〜リア♪
…って、 海外旅行できる日本人が兼高かおるだけだった時代は遠い昔。 今どきイタリアなんて、 フツーに学生の卒業旅行先になるメジャーな旅行先です。
でも、イタリアはおろか、 ヨーロッパ自体がまったく初めての我々にとっては、
太陽がいっぱいのタオルミーナも、 文明の交差点パレルモも、 そして永遠の都ローマも、
極北の地やサバンナの大平原と同じくらい、 溢れんばかりの魅惑に満ちた未体験ゾーンでした。
もちろんのこと、 そんな未体験ゾーンで文化人類学的な深い考察をしたり、 明日の人類の発展に繋がるヒントを見出せようはずはありません。 我々はただただ、
来た、見た、食った。
……だけです。
にもかかわらず過去に例を見ない量になってしまったのは、 ひとえに舞い上がっていたからにほかなりません。 2000年前に 「来た、見た、勝った」 と書いたユリウス・カエサルは、
「文章は、用いる言葉の選択で決まる」
ともおっしゃっております。 残念ながら私の「選択」は、 誰にとっても何の役にも立たない駄文しか生み出さなかったことを、 あらかじめここでお断りしておきます………。
2011年2月28日〜3月10日